乱用は危険!下剤は腸の機能を停止させる可能性が
下剤を乱用していると、発症するのが、大腸メラノーシス:大腸黒皮症です。
実は、便秘薬。一時便を出しはしてても、便秘自体の改善には、繋がらないんです。
それで、排便と言う腸本来に備わっている力を、働かなくさせます。生命は、それを使わないと、働かなくてもいいと感じ、退化します。
歩くのをさぼっていると、高齢者の場合、足腰の衰えが顕著になりますよね。
では、大腸メラノーシス:大腸黒皮症とは、何なんでしょう。
アントラキノン系下剤を常用でメラニン色素が腸粘膜に沈着し、腸が黒くなってしまった病態です。
お肌のシミと同じです。なお、自覚症状は、全く見られません。
黒くなってしまった腸壁は、柔軟性が無くなり、腸の動きは、悪くなります。
ですが、リカバリーしない訳ではありません。元に戻すには、下剤の服用をストップしてください。
使用の中止から、半年-1年程度で、リカバリー可能と言われています。
しかし、急に下剤を辞めるのは、至難のワザ。そこで、水溶性食物繊維の多い食生活/運動/乳酸菌摂取を心がけましょう。
それでも出なければ、便に水分を含ませて、出し易くするマグネシウムを飲んでください。
市販、処方箋薬、両方あります。
下剤ダイエットとは?
下剤ダイエットの危険さを知らず、やっちゃう人がいるようです。
下剤ダイエットとは、刺激性の下剤を飲んで、腸に於ける栄養吸収が出来ないうちに、内容物排泄を、徹底させます。
でも、この下剤ダイエットは副作用がひどく、身体を壊すだけですよ。でも、気なるやり方とは?
まず、下剤を寝る前に規定量飲みます。そして、これを1週間は続けるんです。
ですが、便秘でも無い人がやると、かなり危険らしいと言うのです。とりあえず、夏でもないのに脱水症状が出ます。
下痢になると、水分も一緒に出ますので、当然ですよね。そして、低カリウム血症になってしまいます。
カリウムは、循環器の機能や細胞膜での物質の出し入れなんかに重要なミネラルの1つです。便秘薬で排泄されちゃうと、生命すら危ういです。
極論で無く本当です。下剤をかけて、急性低カリウム血症になって排便中に意識を失った人を知っています。幸い、持ちこたえましたが。
低カリウム血症の慢性的なモノとしては、次のモノがあります。
自律神経失調・筋力低下・麻痺・高血圧・疲労・精神不安定などです。
また、排便を下剤に頼るようになり、慢性的な便秘になってしまうリスクがあります。
だから、乳製品で動物性乳酸菌、漬物で植物性乳酸菌、水溶性食物繊維を摂って、便を出し易い様にすれば、やせ易くなるんで、それで我慢してください。
コンニャクゼリーを、普段食べ慣れていない人が、数個食べて、下痢したのを知ってます。
だから、便が出易い位のモノを食べる程度にしましょう。
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